英6月CPI、前年比+3.6% 24年1月以来の高い伸び 来月の利下げ判断微妙に

英国立統計局(ONS)が7月16日発表した6月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比3.6%と、2024年1月以来の高水準となった。ロンドンのペティコートレーン・マーケットで6月1日で撮影(2025年 ロイター/Jaimi Joy)
David Milliken Suban Abdulla
[ロンドン 16日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が16日発表した6月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比3.6%と、2024年1月以来の高水準となった。
イングランド銀行(英中央銀行)が来月、利下げに踏み切るかどうか判断が難しくなる可能性がある。
5月の3.4%から予想外に加速した。ロイターがまとめたエコノミスト予想は3.4%だった。
CPI上昇率は昨年9月に3年ぶりの低水準となる1.7%を記録して以降、加速が続いている。
英国のインフレ率は主要先進国の中で最も高く、米国やユーロ圏より約1%ポイント高い。
CPI発表後、ポンドは対ドルで小幅上昇し、5年物国債利回りは1カ月ぶりの高水準を付けた。金融市場では英中銀が8月に0.25%の利下げを実施し、年内にさらに1回利下げを行う確率がやや低下した。
英産業連盟(CBI)の主席エコノミスト、マーティン・サルトリアス氏は「われわれは中銀が引き続き段階的な利下げを行うと予想しているが、今回の物価上振れは、8月の決定が非常に微妙な判断となることを意味する」と述べた。
ドイツ銀行の英国担当チーフエコノミスト、サンジェイ・ラジャ氏はメモで、8月の利下げが危ぶまれる状況にあるとは思わないが、その後の利下げペースについては疑問符が付くとの見方を示した。
「国内総生産(GDP)と労働市場の減速は、『段階的かつ慎重な』金融緩和を正当化する。しかし、今年と来年の利下げのペースと幅は労働市場次第だ」と述べた。
キャピタル・エコノミクスの英国担当副チーフエコノミスト、ルース・グレゴリー氏は「CPIの上昇が長引き、利下げペースや利下げ幅が予想を下回るリスクがある」と指摘した。
EY・ITEMクラブのチーフ経済アドバイザー、マット・スワネル氏は、エネルギー価格によるインフレ上昇圧力は9月以降弱まる可能性が高いが、その他の圧力は残っていると述べた。
「サービス部門の継続的な堅調さを反映して、インフレ率の低下は緩やかなものになる可能性が高い」と予想した。
ONSによると、5月から6月にかけては、自動車燃料・航空運賃・鉄道運賃など、輸送コストの上昇がインフレの最大の押し上げ要因となった。
また、衣料品、靴、赤ワイン、ラガービールの価格も上昇した。
中銀が重視するサービス価格の上昇率は4.7%で横ばい。市場予想は4.6%だった。
食品・非アルコール飲料の価格は前年比4.5%上昇し、24年2月以来の高い伸びとなった。
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