英JLR、4─6月販売11%減 トランプ関税後の輸出一時停止で

英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)の第1・四半期(4─6月)の販売台数は前年同期の9万7755台から8万7286台へと10.7%減少した。写真は2021年4月、上海自動車ショーで撮影(2025年 ロイター/Aly Song)
[7日 ロイター] - 英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)の第1・四半期(4─6月)の販売台数は前年同期の9万7755台から8万7286台へと10.7%減少した。インドの親会社タタ・モーターズが7日、発表した。米国への出荷の一時停止とジャガーブランド旧モデルの新車販売終了が打撃となった。
トランプ大統領が4月、米国で販売される全ての外国製自動車に25%の追加関税を課したことから、JLRは同国への輸出を一時的に停止した。同社は米国に生産拠点を持っていない。
販売台数全体の3分の1を占める北米市場は第1・四半期の販売が12.2%減少した。
2026年にEV専用ブランドに移行する取り組みを進める中、高級セダン、SUV(スポーツタイプ多目的車)、スポーツカーの新車販売は2339台とほぼ72%落ち込んだ。
JLRは英最大の自動車輸出会社の1つで、売り上げは親会社タタ・モーターズ全体の3分の2を占める。主要市場である米国での販売の落ち込みに加え、中国での需要低迷や欧州での販売鈍化にも直面し、販売のてこ入れに向け支出を増やしている。