ドルの世界基軸通貨の地位「すぐには揺るがず」、中銀トップら発言

7月1日、世界の中央銀行トップはポルトガルの保養地シントラで始まった欧州中央銀行(ECB)フォーラムで、米ドルの世界の基軸通貨としての地位がすぐに大きく揺らぐことはないとの見通しを示した。写真はドル紙幣。3月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[シントラ(ポルトガル)1日 ロイター] - 世界の中央銀行トップは1日、ポルトガルの保養地シントラで始まった欧州中央銀行(ECB)フォーラムで、米ドルの世界の基軸通貨としての地位がすぐに大きく揺らぐことはないとの見通しを示した。
トランプ米大統領が予測不可能な経済・貿易・安全保障政策を打ち出していることは、世界の外貨準備高の58%を占めるドルが世界の基軸通貨の座を維持できるのかという疑問に拍車をかけている。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ユーロ圏が必要な改革を実施した場合、ユーロがやがてドルの代替通貨になりうるとしながらも「大きな変化を起こすには多くの時間と努力が必要だ」と指摘。不確実で予測不可能な情勢の中で「投資家は選択肢を探している」とし、ユーロがその恩恵を受けている証拠があるとした。「一夜にしてそうなるわけではない。歴史上、一夜にしてそうなったことはない」としながらも、「明らかに何かが壊れている。それが修復可能なものなのか、それとも壊れたままになるのか、それはまだ分からない」と語った。
日本銀行の植田和男総裁は、ユーロ圏での資本市場統合の取り組みを例示して「通貨の効率性や利便性を高めるという点で、欧州や中国のような地域が何をするかにある程度かかっている」と述べた。
英イングランド銀行のベイリー総裁は、ドルの基軸通貨としての地位が変わるのがずっと先になるとして、今のところ大きな動きは見えないと言及。基軸通貨は市場に対し、担保や安全保障の目的で使用できる安全資産を供給する役割を提供する必要があると主張した。
韓国銀行(中央銀行)の李昌ヨン総裁は、長期的にはドル志向が揺らぐとの見方があるとして「人々はそのことを話しているようだ。しかし、現時点では彼らはヘッジ比率を高めながらドルの保有比率を維持している」と語った。
国際準備高に占めるドル比率は58%とこの数十年間で最低だが、ユーロの20%を大きく上回っている。
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