英労働市場は軟化、インフレへの影響が焦点─中銀総裁＝ＣＮＢＣ

　７月１日、イングランド銀行（英中央銀行）のベイリー総裁は、英労働市場は軟化しており、それがインフレの目標回帰にどのように影響するかが重要な問題とする認識を示した。写真はロンドンの金融街。３月５日、ロンドンで撮影(２０２５年　ロイター/Toby Melville)

[ロンドン １日 ロイター] - イングランド銀行（英中央銀行）のベイリー総裁は１日、英労働市場は軟化しており、それがインフレの目標回帰にどのように影響するかが重要な問題とする認識を示した。

ポルトガル・シントラで開催された中央銀行サミットの場でＣＮＢＣのインタビューに応じ、「特に労働市場において一定の基調的な軟化が見られる」と述べた。

金利は徐々に低下する可能性が高いとの見方を繰り返した。８月の次回会合の結果については「いずれ分かる」と話すにとどめた。

また、世界的な不確実性の増大に言及。英国企業が投資決定を先送りしており、経済活動・成長に打撃を与えているという。

英イールドカーブのスティープ化についてもこの不確実性が反映されていると指摘。量的引き締め規模を巡る次回の決定を「（事前予想が難しい）ライブ」と表現した。