「影の」FRB議長、金融政策決定に影響与えず=シカゴ連銀総裁

米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は26日、トランプ大統領がパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の後任を指名するいかなる動きも、その候補者が承認されるまでは、金融政策決定に「何の影響も及ぼさないだろう」と述べた。4月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
[ワシントン 26日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は26日、トランプ大統領がパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の後任を指名するいかなる動きも、その候補者が承認されるまでは、金融政策決定に「何の影響も及ぼさないだろう」と述べた。
グールズビー総裁はCNBCとのインタビューで「米連邦公開市場委員会(FOMC)の議長はパウエル氏だ。議長でない人物が金融政策についてどう考えるかは彼らの自由だ。われわれは6週間ごとに会合を開き、投票を行う」と述べた。
トランプ大統領は25日、パウエル議長を「ひどい」と評し、次期FRB議長について、自身が候補者と見なす「3─4人の中から」選ぶ考えを示した。一部のアナリストは、パウエル氏が来年5月に退任する前から「影の」FRB議長となる次期候補を示唆することで、金融政策に影響を与えようとする試みだと見ている。
グールズビー総裁はまた、インフレが2%のレンジにとどまり、不確実性が解消されれば、FRBは利下げの道を進むことになると述べた。