ペルシャ湾の海上保険リスクプレミアムが1週間で2倍に=関係者

イスラエルおよび米国のイラン攻撃とイラン側の報復を受け、中東地域・ペルシャ湾の海上保険の戦争リスクに関するプレミアム(上乗せ保険料率)が過去1週間で2倍に跳ね上がった。写真は、ホルムズ海峡とイランを示す地図の上に石油パイプラインの模型が置かれているイメージ。6月22日、ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニカ市でで撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ロンドン 23日 ロイター] - イスラエルおよび米国のイラン攻撃とイラン側の報復を受け、中東地域・ペルシャ湾の海上保険の戦争リスクに関するプレミアム(上乗せ保険料率)が過去1週間で2倍に跳ね上がった。複数の保険関係者が23日明らかにした。
関係者の話では、海上交通の要衝であるホルムズ海峡の危険度が高まったため、1週間前に0.2-0.3%前後だったペルシャ湾のリスクプレミアムが0.5%に高まった。
保険ブローカーのマクギル・アンド・パートナーズの海上保険責任者を務めるデービッド・スミス氏は「(料率の)状況は常に変化にさらされている」と指摘した。
200万バレルの石油を輸送できるスーパータンカーの輸送料金も1週間で倍増して1日当たり6万ドルを超えたことがデータから分かる。
一方ここ数日はイスラエルの港湾に適用されるリスクプレミアムも最大で1%に上昇したとされる。
2024年には親イラン武装組織フーシ派による商船襲撃が相次いだ紅海の保険リスクプレミアムが1%に達する場面があった。