日経平均は続落、手掛かり材料難 中東への警戒続く

6月20日、東京株式市場で日経平均は続落し、前営業日比85円11銭安の3万8403円23銭で取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落し、前営業日比85円11銭安の3万8403円23銭で取引を終えた。前日の米国株式市場が休場だったため手掛かり材料難となったほか、週末とあって模様眺め気分が広がった。前営業日比で一時157円82銭高の3万8646円16銭まで上昇した場面があったが、中東情勢が引き続き警戒され、大引けは小幅安の水準に沈んだ。
朝方は前日の欧州市場で中東情勢を巡る警戒感が継続し、株安となったことを嫌気する動きが先行した。原油価格の上昇も気にされたが、その後はプラスに転じて一進一退の展開。週末で見送りムードが強く、動意に乏しい状態が続いた。
さらに「通常国会はきょうで閉幕するが、事実上、衆参同時選挙はなくなったとみられる」(国内証券ストラテジスト)ことも手伝って、国内政局に対する不安も後退。材料難に拍車をかける格好となった。
市場では「前日の米国株式市場が休場だったうえに、為替相場も大きく変動していないため、材料難となっている。当面の日経平均は500円幅の小動きになりそうだ」(野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏)との声が聞かれた。
TOPIXは0.75%安の2771.26ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.75%安の1426.11ポイントだった。プライム市場の売買代金は6兆6964億2400万円と商いが膨らんだ。
東証33業種では、パルプ・紙、海運業を除き、その他製品、保険業、鉱業など31業種が値下がりした。
個別では、アドバンテスト、ディスコなど半導体関連株の一角がしっかりだが、トヨタ自動車、三菱重工業などが安く、ソフトバンクグループもさえない。
きょうスタンダード市場に新規上場した伊澤タオルの初値は公開価格を2%上回る765円。その後は上値を追った。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.91%安の750.71ポイントと、下落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが449銘柄(27%)、値下がりは1125銘柄(69%)、変わらずは52銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 38403.23 -85.11 38472.25 38,362.54─38,646.16
TOPIX 2771.26 -20.82 2786.13 2,771.26─2,795.44
プライム指数 1426.11 -10.74 1433.9 1,426.11─1,438.58
スタンダード指数 1370.62 -2.14 1373.28 1,368.90─1,373.70
グロース指数 965.49 -8.94 976.1 965.49─979.15
グロース250指数 750.71 -6.87 758.66 750.33─761.00
東証出来高(万株) 277289 東証売買代金(億円) 66964.24