BofA、第2四半期トレーディング収入は1桁台半ばの伸びに=CEO

6月11日、米大手銀行バンク・オブ・アメリカ(BofA)のブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は投資家向け会議で、第2・四半期のトレーディング収入は1桁台半ばの伸びに達するとの見通しを示した。想定通りなら、13期連続のプラスとなる。ニューヨークで2019年1月撮影(2025年 ロイター/Carlo Allegri)
[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米大手銀行バンク・オブ・アメリカ(BofA)のブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は11日の投資家向け会議で、第2・四半期のトレーディング収入は1桁台半ばの伸びに達するとの見通しを示した。想定通りなら、13期連続のプラスとなる。
一方モイニハン氏は、投資銀行関連手数料収入は前年同期の16億ドルから12億ドル前後に減少する公算が大きいと予想。「われわれが望む水準ではないが、非常に保守的な見積もりだ」と述べた。
今年に入って企業合併・買収(M&A)活動は鈍化している。トランプ米大統領が打ち出した関税措置が市場に混乱をもたらし、経済成長の減速懸念が生じているためだ。
BofAは以前、第1・四半期に146億ドルだった純金利収入について、第4・四半期までに155億-157億ドルに増加すると明らかにしていたが、モイニハン氏はこの見通しを再確認した。
LSEGがまとめた市場予想によると、BofAの第2・四半期1株利益は、金利収入拡大を背景に前年同期の0.83ドルから0.90ドルに高まるという。
モイニハン氏は、消費者に関して旅行や娯楽への支出が続き、信用状況は良好だと分析。ただ小規模事業者は関税を巡る不確実性の影響がより大きいと指摘した。