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なぜファスティングが「がん」を予防するのか?...科学者にとっても衝撃だった「オートファジー」の力

2025年6月13日(金)08時20分
メーガン・ラモス(臨床研究者・〈ザ・ファス ティング・メソッド〉共同設立者)
皿と時計

PV productions-shutterstock

<思考が冴え、細胞も生まれ変わる...ファスティングが導く、心身の変化について>

脳の働きが良くなり、スッキリ。認知機能・学習機能・記憶力もアップ。ファスティングは、単なる減量やダイエットではなく、中毒、羞恥心、罪悪感など精神的、感情的な問題にも効果がある...。

日本でも有名になった「トロント最高の医師」ジェイソン・ファンらによる読んですぐに実践できる、ファスティングの決定版!トロント最高の医師が教える 世界最強のファスティング(CEメディアハウス)より一部編集・抜粋。


 
◇ ◇ ◇

がんは世界で2番目に多い死因で、毎年およそ1000万人が亡くなっている。6人にひとりががんで亡くなるといわれている。

多くの場合、がんになる要因としては、遺伝、有害物質への曝露(ばくろ)、ウイルスなどが挙げられるが、原因が不明な場合もある。そうした不運な場合には、がんの発症を予測することは難しい。

でも、これまで避けようがないと思われてきたがんも、ファスティングをすればある程度予防できる可能性がある、という心強い研究がある。

その鍵となるのは、2型糖尿病や肥満とも関わりのある、インスリンだ。乳がん細胞を組織から採取して、実験室で増殖させることはとても簡単だ。

グルコース、上皮成長因子、インスリンを加えれば、がん細胞はあっという間に増殖する。ところが、インスリンを取り除くと、乳がん細胞は死ぬ。

もう一度言おう。乳がん細胞はインスリンが多いと増殖し、インスリンがないと死ぬ。では、インスリン値を下げるにはどうしたらいいだろう? 

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