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米国株式市場=S&P・ナスダック下落、中東情勢緊迫化で

2025年06月12日(木)06時22分

米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が下落して取引を終えた。2021年1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)

[11日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が下落して取引を終えた。インフレ指標が落ち着いた内容となり、関税による物価上昇圧力への懸念が和らいだものの、中東情勢の緊迫化に圧迫された。市場は米中通商協議の詳細を待っている。

在イラク米大使館は地域的な安全保障上のリスクが高まっているとして避難命令を出す準備を進めている。イラク治安当局と米国の関係筋が11日明らかにした。

これを受け、米株市場は小幅な上昇から下げに転じた。ダウ工業株30種はほぼ横ばいで引けた。

イランのナシルザデ国防軍需相はこの日、米国と6回目の核協議が予定される中、交渉が頓挫し、米国との間に紛争が生じた場合、イランは地域の米軍基地を攻撃すると述べた。

アマゾン・ドット・コムは2%下落、エヌビディアは0.8%下落し、S&P500の重しとなった。

5月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.4%上昇し、伸びは4月の2.3%からやや加速した。ガソリン価格の低下で家賃の上昇が相殺されたことで、伸びは予想(2.5%)を下回った。ただ、トランプ政権が掲げる関税措置により、インフレは今後加速すると予想されている。

ダコタ・ウェルスのシニアポートフォリオマネジャー、ロバート・パブリク氏は「トランプ大統領の関税がインフレを引き起こすという懸念はまだ残っているが、今回の報告は予想より良好で、連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げするという期待が高まっている」と語った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 42865 -1.1 0.00 42882 43115 42738

.77 0 .86 .69 .62

前営業日終値 42866

.87

ナスダック総合 19615 -99. -0.5 19779 19800 19551

.88 11 0 .36 .46 .35

前営業日終値 19714

.99

S&P総合500種 6022. -16. -0.2 6049. 6059. 6002.

24 57 7 38 40 32

前営業日終値 6038.

81

ダウ輸送株20種 14928 -242 -1.6

.15 .93 0

ダウ公共株15種 1028. +1.1 +0.1

91 5 1

フィラデルフィア半導体 5232. -9.9 -0.1

53 7 9

VIX指数 17.26 +0.3 +1.8

1 3

S&P一般消費財 1727. -17. -1.0

51 79 2

S&P素材 553.5 -5.4 -0.9

1 8 8

S&P工業 1217. +0.3 +0.0

76 3 3

S&P主要消費財 898.8 -3.4 -0.3

6 0 8

S&P金融 846.0 -1.1 -0.1

3 9 4

S&P不動産 262.7 -1.4 -0.5

9 4 5

S&Pエネルギー 655.0 +9.6 +1.4

1 0 9

S&Pヘルスケア 1577. +0.6 +0.0

98 0 4

S&P通信サービス 366.1 -2.1 -0.5

6 3 8

S&P情報技術 4679. -13. -0.2

96 21 8

S&P公益事業 408.3 +0.1 +0.0

9 8 5

NYSE出来高 11.59

億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 3833 - 大阪比

5 105

シカゴ日経先物6月限 円建て 3833 - 大阪比

5 105

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