米4月建設支出、0.4%減 一戸建て住宅が低調

米商務省が2日発表した4月の建設支出(季節調整済み)は年率換算で前月比0.4%減少した。3月、カリフォルニア州アーバインで撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)
[ワシントン 2日 ロイター] - 米商務省が2日発表した4月の建設支出(季節調整済み)は年率換算で前月比0.4%減少した。借り入れコストの上昇と売れ残り住宅の供給増を背景に、一戸建て住宅への支出が大きく減少したことが響いた。ロイターがまとめたエコノミスト予想は0.3%増だった。
前年同月比では0.5%減少した。3月は前月比0.5%減から 0.8%減に下方修正された。
4月の民間部門の建設支出は0.7%減少した。住宅建設は0.9%減。中でも新築一戸建住宅への支出が1.1%減少した。
集合住宅への支出は0.1%減。オフィスや工場などの民間非住宅施設も0.5%減少した。
一方、公共部門の建設支出は0.4%増加した。州および地方政府は0.3%増、連邦政府も2.7%と大きく増加した。
トランプ米大統領の関税政策を背景にした不安定な経済見通しから、住宅建設は抑制されている。トランプ大統領は30日、輸入される鉄鋼とアルミニウムに課す追加関税を2倍の50%に引き上げる計画を表明した。