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ダイモン氏、米債務増大は「大きな問題」、 スプレッド拡大に懸念

2025年06月02日(月)23時58分

米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は2日、米国の債務増大は「大きな問題」であり、投資適格社債と国債の利回り差(信用スプレッド)拡大の原因となる「厳しい状況」を債券市場に生み出す可能性があるとの認識を示した。2024年4月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)

Suzanne McGee Nupur Anand

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は2日、米国の債務増大は「大きな問題」であり、投資適格社債と国債の利回り差(信用スプレッド)拡大の原因となる「厳しい状況」を債券市場に生み出す可能性があるとの認識を示した。FOXビジネスの番組で語った。

ダイモン氏は「もし人々が米ドルはもう保有すべき通貨でないと判断すれば、信用スプレッドが拡大し、それは非常に大きな問題になる」とし、これは資金調達をしている人々への打撃になると指摘。具体的には中小企業向け融資やハイイールド債、レバレッジドレンディングなどに影響が及ぶとした上で「だからこそ、債券市場のボラティリティーを懸念する必要がある」との見方を示した。

米国の経済政策の転換により、ここ数週間、債券市場は大きく売り込まれた。ダイモン氏は以前から、米国政府の歳出増を原因に、市場が混乱する可能性について警鐘を鳴らしている。

ロイター
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