ニュース速報
ビジネス

米ナイキ、一部製品を来週から値上げ アマゾンでの販売再開

2025年05月22日(木)09時31分

米スポーツ用品大手ナイキは5月21日、一部製品の販売価格を来週から引き上げる計画を発表した。4月2日、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Kylie Cooper)

[21日 ロイター] - 米スポーツ用品大手ナイキは21日、一部製品の販売価格を来週から引き上げる計画を発表した。また、米アマゾン・ドット・コムの電子商取引プラットフォームを通じた販売を6年ぶりに再開する方針も明らかにした。

ナイキによると、大人向けアパレル製品などの値上げ幅は2─10ドル。価格帯が100─150ドルの製品では5ドルの値上げとなる。

同社のシューズなどはかなりの比率で中国とベトナムで生産されている。重要な新学期セールの時期が近づく中、ナイキは子ども向け製品の価格は据え置く方針だ。

ナイキは「当社は定期的にビジネスを検証しており、季節に合わせた事業計画の一環として価格を調整している」と説明した。

価格が150ドルを超える靴の価格は最大で10ドルの値上げとなる一方、価格が100ドル未満の場合は値上げを見合わせる。

一方でナイキは、エリオット・ヒル最高経営責任者(CEO)が経営再建を進める中、新たな競合他社から市場シェアを奪回するため、アマゾンでの販売再開に踏み切った。

ナイキは2019年、実店舗と自社ウェブサイトでの販売に重点を移す中で、アマゾンでの販売を停止した。

米国におけるナイキ製品のアマゾンでの販売再開は、より多くの消費者に販売するための市場への投資の一環だ。投資対象には百貨店プランタンといった新たな小売業者も含まれている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

スペインとポルトガル、EUに仏との電力連携推進を要

ビジネス

英M&S、サイバー攻撃の混乱は7月まで長引く見通し

ビジネス

自動車の関税交渉除外あり得ず、環境対応は「スピード

ワールド

ブラジル産鶏肉輸入制限、インフレ沈静化の副産物も 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:関税の歴史学
特集:関税の歴史学
2025年5月27日号(5/20発売)

アメリカ史が語る「関税と恐慌」の連鎖反応。歴史の教訓にトランプと世界が学ぶとき

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドローン母船」の残念な欠点
  • 2
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界の生産量の70%以上を占める国はどこ?
  • 3
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 4
    人間に近い汎用人工知能(AGI)で中国は米国を既に抜…
  • 5
    「空腹」こそが「未来の医療」になる時代へ...「ファ…
  • 6
    コストコが「あの商品」に販売制限...消費者が殺到し…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「太陽光発電」を導入している国…
  • 8
    子育て世帯の年収平均値は、地域によってここまで違う
  • 9
    米国債デフォルトに怯えるトランプ......日本は交渉…
  • 10
    【クイズ】世界で2番目に「自動車の生産台数」が多い…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」する映像が拡散
  • 4
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 5
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 6
    コストコが「あの商品」に販売制限...消費者が殺到し…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「太陽光発電」を導入している国…
  • 8
    中ロが触手を伸ばす米領アリューシャン列島で「次の…
  • 9
    「空腹」こそが「未来の医療」になる時代へ...「ファ…
  • 10
    「運動音痴の夫」を笑う面白動画のはずが...映像内に…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山…
  • 5
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 6
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 8
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 9
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 10
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中