米ウェイモ、自動運転タクシー事業拡大を加州が承認

5月19日、 米グーグルの親会社アルファベット傘下で自動運転事業を行うウェイモは、自動運転タクシー事業「ウェイモ・ワン」をサンフランシスコ半島内とサンノゼを含むさらに南の地域へ拡大する計画をカリフォルニア州当局に承認されたと発表した写真は2022年12月、サンフランシスコで試験走行するウエィモの自動運転タクシー(2025年 ロイター/Paresh Dave)
[サンフランシスコ 19日 ロイター] - 米グーグルの親会社アルファベット傘下で自動運転事業を行うウェイモは19日、自動運転タクシー事業「ウェイモ・ワン」をサンフランシスコ半島内とサンノゼを含むさらに南の地域へ拡大する計画をカリフォルニア州当局に承認されたと発表した。
ただし、サンフランシスコベイエリアでのサービス拡大は直ちには行わない。同社広報担当は「ウェイモ・ワンをベイエリアのより多くの地域に導入したいと考えており、サービスの拡大は時間をかけて計画的に行う」と説明。その理由は明らかにせず、共有すべき当面の計画やスケジュールはないと述べた。
ウェイモは米国で有料の自動運転タクシーサービスを展開する唯一の企業。サンフランシスコ、ロサンゼルス、テキサス州フェニックス、オースティンで1500余りの車両を運行し、乗車回数は週25万回を超えている。
米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は先週、ウェイモがソフトウエアを更新し、チェーンやゲートなどの道路上の障害物に衝突するリスクに対処するために、1200台超の自動運転車をリコールすると発表した。NHTSAは昨年、同社の自動運転タクシーについて交通安全法に抵触する可能性のある動きをしたとの報告を受け調査を開始した。
米電気自動車(EV)大手テスラは来月、オースティンで有料の自動運転タクシー事業を展開する準備を進めており、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は今年後半には事業をカリフォルニア州にも拡大するとしている。