サウジ皇太子、AI技術の開発・管理会社を設立

5月12日、サウジアラビアの事実上の指導者であるムハンマド皇太子(写真)は、同国で人工知能(AI)技術を開発・管理する新会社を設立した。サウジの国営通信社によると、社名を「ヒュメイン」とした新会社はサウジの公共投資基金(PIF)の下で運営され、データセンターやAIインフラ、クラウド機能、高度なAIモデルなどのAIサービス・製品を提供する。アテネで2022年7月撮影(2025年 ロイター/Louiza Vradi)
[ドバイ 12日 ロイター] - サウジアラビアの事実上の指導者であるムハンマド皇太子は12日、同国で人工知能(AI)技術を開発・管理する新会社を設立した。サウジの国営通信社によると、社名を「ヒュメイン」とした新会社はサウジの公共投資基金(PIF)の下で運営され、データセンターやAIインフラ、クラウド機能、高度なAIモデルなどのAIサービス・製品を提供する。
トランプ米大統領は、今週の中東諸国歴訪で最初の訪問国としてサウジを訪れる。首都リヤドで12日に開催されるサウジと米国の合同投資フォーラムでは、AIが主要な論点になることが予想されている。
世界最大の原油輸出国であるサウジは、石油依存からの脱却を目指す経済多様化計画「ビジョン2030」に基づいて経済、社会の大きな変革を進めている。
サウジはAIの技術開発と、データセンターを含めたインフラの整備を追求している。その上でサウジをAIの世界的な中心地として確立し、AI活動の米国以外の拠点になることを構想している。
サウジを巡っては米顧客管理ソフト大手セールスフォースが今年、AI関連で5億ドル規模の投資を計画していると発表した。