米融資需要、第1四半期は全般に減退=FRB調査

5月12日、米連邦準備理事会(FRB)が発表した第1・四半期の銀行融資担当者調査(SLOOS)によると、企業や消費者の融資需要が多くの種類のローンについて弱まったことが分かった。米首都ワシントンで2022年1月撮影(2025年 ロイター/Joshua Roberts)
Michael S. Derby Ann Saphir
[12日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が12日に発表した第1・四半期の銀行融資担当者調査(SLOOS)によると、企業や消費者の融資需要が多くの種類のローンについて弱まったことが分かった。昨年第4・四半期には融資需要が大幅に高まっていた。
中小企業について、商工業ローン(C&Iローン)の需要減退を報告した銀行の数は、需要拡大を報告した銀行の数をここ1年で最も大きな幅で上回った。
大企業の融資需要は、昨年第3・四半期以来で最も弱かった。昨年第4・四半期には、銀行はあらゆる規模の企業によるC&Iローン需要の純増を報告していた。
調査によると、銀行はまた、ビジネスローンに対する貸出基準を厳格化。第1・四半期に基準を厳格化したと報告した担当者の純増加率は、大企業で1年半ぶり、中小企業では1年ぶりの高水準となった。
家計向け融資については、貸出基準はほとんど変化しなかった。住宅用不動産やクレジットカード、その他の種類の消費者ローンに対する「需要の弱化」が指摘されたが、自動車ローンに関してはおおむね変化がなかった。