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正のインフレ率での賃金・物価上昇、政策余地広がる=日銀討論資料
2024年05月21日(火)19時24分
日銀は21日、同日開催した金融政策の多角的レビューのワークショップで用いた資料を公表。インフレ率がプラス圏で推移するもとで賃金・物価が緩やかに上昇する世界では、金利が下限制約に直面するリスクが低下して「金融政策の対応余地が拡大する」とした。資料写真、日銀本店外観、2009年3月撮影(2024年 ロイター/Yuriko Nakao)
Takahiko Wada
[東京 21日 ロイター] - 日銀は21日、同日開催した金融政策の多角的レビューのワークショップで用いた資料を公表した。金融政策のセッションでは、正の一般物価インフレ率が望ましいとの研究が増えつつあると指摘。インフレ率がプラス圏で推移するもとで賃金・物価が緩やかに上昇する世界では、金利が下限制約に直面するリスクが低下して「金融政策の対応余地が拡大する」とした。
ワークショップは、過去25年間の日本の経済・物価情勢、非伝統的金融政策とインフレ予想、パネルディスカッションの3部構成で行い、日銀の職員と民間研究者が議論した。