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フェイスブック、37億ドルの英集団訴訟阻止求める 市場支配巡り

フェイスブックを運営する米メタ・プラットフォームズは1月30日、同社が支配的な地位を利用してユーザーの個人情報から収益を得たとして最大30億ポンド(37億ドル)の賠償を求める集団訴訟を阻止するようロンドンの裁判所に求めた。2022年8月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[ロンドン 30日 ロイター] - フェイスブックを運営する米メタ・プラットフォームズは30日、同社が支配的な地位を利用してユーザーの個人情報から収益を得たとして最大30億ポンド(37億ドル)の賠償を求める集団訴訟を阻止するようロンドンの裁判所に求めた。
原告側が同日、英競争控訴審判所に本件を集団訴訟として認めるよう要請した。
訴訟は英国のフェイスブック利用者約4500万人を代表して起こされた。
原告側は、フェイスブックを利用するためにユーザーが提供せざるを得ない個人情報の価値に対し適切な対価が支払われていないと主張。フェイスブックがSNS(交流サイト)市場で支配的地位になければ支払われたであろう経済的価値の対価をユーザーは受け取るべきとしている。
一方、メタは訴訟には「訴えの利益が全くない」とし、原告側が主張する損失はフェイスブックが提供する経済的価値を無視したものだと主張している。