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豪就業者数、12月は前月比+3.47万人 予想大幅に上回る
1月18日、オーストラリア連邦統計局が発表した12月の雇用統計では、就業者数が前月比3万4700人増加し、予想(9000人増)を大幅に上回った。 写真は西オーストラリア州ピルバラで2015年11月撮影(2018年 ロイター/Jim Regan)
[シドニー 18日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が18日発表した昨年12月の雇用統計では、就業者数が前月比3万4700人増加し、予想(9000人増)を大幅に上回った。
15カ月連続の増加となり、増加の連続期間としては1993年以降で最長。
就業者数は11月にも6万3600人増加しており、大幅な予想上振れはビッグサプライズ。
ただ求職者の増加で失業率は小幅ながら上昇しており、賃金やインフレ率の上昇にブレーキをかけている。
2017年の就業者数は40万3000人増加し、伸びは米国の雇用創出の2倍以上に当たる3.3%を記録した。
コムセックの上級エコノミスト、ライアン・フェルスマン氏は「雇用市場は一段の好転が見込まれる。こうした市況に背中を押されて職探しをする人が増加し、採用に踏み切る雇用主も増えている。消費者信頼感が4年ぶり高水準に上昇するのも不思議ではない」と述べた。
一方、求職者の増加を背景に失業率は5.5%と、前月の5.4%から上昇した。
労働参加率は女性の就業が増えたこともあって65.7%と、2011年1月以来の高水準となった。
労働力の供給が需要以上に拡大していることは、賃金・インフレ率に対する上昇圧力の弱まりを意味するため、豪準備銀行(中央銀行)に早期利上げを促すきっかけとはなりそうにない。
こうした見通しが豪ドル
金利先物<0#YIB:>が織り込んでいる利上げ確率も変わらず。8月までの利上げ確率は依然半々とみられている。
統計では、フルタイム就業者数が1万5100人増加。2017年通年では30万3100人増加した。
雇用動向の先行指標とされる求人件数は、雇用が一段と拡大する可能性を示唆。
9─11月の求人件数は1979年の統計開始以来最多で、6四半期連続の増加となった。前年比では16%増加した。
*内容を追加しました。