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スズキ、インド好調で今期過去最高益へ 期末・中間配当を増配
11月2日、スズキは、2018年3月期(今期)の連結業績予想を上方修正したと発表した。今期純利益は前期比12.5%増の1800億円の見通し。従来予想は1450億円だった。写真は第45回東京モーターショーで10月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 2日 ロイター] - スズキ<7269.T>は2日、2018年3月期(今期)の連結業績予想を上方修正したと発表した。今期純利益は前期比12.5%増の1800億円で3年連続で過去最高の見通し。
従来は同9.4%減の1450億円を見込んでおり、減益予想から一転して増益となる。インドでの新車販売が好調なほか、二輪事業の採算も改善。円安効果も寄与する。
今期の上方修正を踏まえ、中間・期末配当を前回予想からともに8円増配の30円ずつに引き上げ、年間で同16円増の60円とする。
トムソン・ロイターが算出したアナリスト20人の予測平均値は1991億円で、上方修正後の今期純利益予想は市場予想を下回る。
今期営業利益も従来の2400億円から同12.5%増の3000億円に増額。今期売上高は同13.6%増の3兆6000億円で、従来から2000億円上振れる。売上高、営業利益、純利益いずれも過去最高となる。
四輪の世界販売計画は従来から3万1000台上乗せし、310万2000台とした。インドを従来の8%増から10%増に引き上げた。利幅の大きい車種を中心に販売拡大を見込む。
二輪の世界販売計画も9万6000台増やし、151万5000台に上方修正。4―9月期の二輪事業は11年以来、6年ぶりに営業黒字となった。
今期の想定為替レートは、1ドル=111円(従来は110円)、1ユーロ=123円(同115円)、1インドルピー=1.70円(同1.65円)など、それぞれ円安方向に見直した。
*内容を追加しました。
(白木真紀 編集:吉瀬邦彦)