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ドル/円は方向感欠く、北朝鮮リスク警戒が重し

2017年09月06日(水)15時57分

 9月6日、午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル安/円高の108.70/72円だった。朝方の取引では、海外市場でのドル売り/円買いの流れを引き継いで一時108.50円まで下落した。写真は6月撮影(2017年 ロイター/Thomas White)

[東京 6日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル安/円高の108.70/72円だった。朝方の取引では、海外市場でのドル売り/円買いの流れを引き継いで一時108.50円まで下落した。株価が下げを縮小したことでいったん持ち直す場面もあったが、午後にかけては方向感を欠き、108円半ばから後半での小動きが続いた。

北朝鮮リスクを警戒した上値の重さが継続しているが「株価が大崩れしておらず、ひとまずドル/円は底堅い」(国内金融機関)とみられている。午後には一時108.74円に持ち直した。ただ、目先のドル買い材料も見当たらないとして「戻りが強まる感じでもない」(同)といい、方向感に乏しい。

北朝鮮リスクに関連しては、各国の要人発言に引き続き関心が寄せられている。ウラジオストクで日ロ、日韓首脳会談が予定されているほか、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が電話協議するとの見通しが伝わっている。

安倍晋三首相は6日、ロシア訪問前に官邸内で記者団の取材に応じ、挑発行動を続ける北朝鮮問題について「いまの道を進むなら明るい未来はない。今の(北朝鮮の)政策を変えるためにも国際社会と連携する」と述べた。

目先のドル/円は、年初来安値の108.13円と108円ちょうどが下値めどとなり、「108円を巡るドルの分水嶺が試される」(外為アナリスト)可能性が高まっている。108円割れとなれば、テクニカル面からは強いサポートポイントが心理的節目105.00円程度しか見当たらないといい「真空地帯」に入るとみられている。

一方、カナダではきょう、中銀金利の発表がある。カナダ銀行(中央銀行)は7月に約7年ぶりの利上げを決めており、今回は0.75%での据え置きが市場では予想されている。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 108.70/72 1.1925/29 129.63/67

午前9時現在 108.59/61 1.1922/26 129.47/51

NY午後5時 108.80/82 1.1912/16 129.60/64

(為替マーケットチーム)

ロイター
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