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ドル109円半ばで小動き、ジャクソンホール会合待ち
8月23日、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル安/円高の109円半ばだった。米ワイオミング州ジャクソンホールで開催される経済シンポジウムを待つムードが続いた。写真は6月撮影(2017年 ロイター/Thomas White)
[東京 23日 ロイター] - ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル安/円高の109円半ばだった。米ワイオミング州ジャクソンホールで開催される経済シンポジウムを待つムードが続いた。日経平均が米株につれ高になるとの思惑から、ドル/円は朝方に買われたが、正午を挟んでトランプ大統領の「政府閉鎖が必要になっても、メキシコ国境に壁を建設する」などの発言が伝わると、失速した。
午後のドル/円は小動きが続いた。トランプ米大統領の発言が正午ごろに伝わり、上値を抑えた。
同大統領はメキシコ国境の壁に関する発言のほかにも「米国はおそらくある時点でNAFTAを終了させることになるだろう」としたほか、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長については「彼がわれわれを尊重し始めているという事実を尊重する」と述べた。同大統領はアリゾナ州フェニックスでの支持者集会で演説した。
日経平均が上げ幅を縮めたこともあって、一連の発言が伝わるとドル/円は一時109.37円に下落した。
もっとも、市場では「ポジション調整の範囲内」(邦銀)との見方が聞かれた。トランプ氏の発言を受けて、ドルは「110円回復はやや遠のいた」(国内金融機関)というものの、108円台では複数回、反発してきたことから「底堅さが出てきており、売りにくくもある」(同)という。
「基本はジャクソンホール会合に向けた様子見が続いている」(先の邦銀)という。ジャクソンホール会合を目前に控え、短期筋もポジションを傾けにくいもよう。
もっとも、米大統領の発言は「海外時間に蒸し返されるおそれもあり、注意が必要」(別の国内金融機関)との声も聞かれた。
午前のドル/円は、前日の米株の大幅高を受けて、日経平均も大幅に上昇するとの思惑から、海外短期筋を中心に、ドルは109円半ばから109.83円まで買い進まれた。しかし、間もなく日経平均が上げ幅を縮小すると、ドル買いは失速した。
ドル/円
午後3時現在 109.45/47 1.1757/61 128.67/71
午前9時現在 109.72/74 1.1760/64 129.04/08
NY午後5時 109.56/58 1.1760/64 128.85/89
(為替マーケットチーム)