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トランプ政権の政策は不透明、FRBは依然様子見=パウエル理事
3月28日、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル理事(写真)は、医療保険制度改革法(オバマケア)代替法案が撤回されるなどトランプ政権の経済政策をめぐる不透明感があるため、景気の変化を見極めるのはFRBにとって困難との見解を示した。2015年8月撮影(2017年 ロイター/Jonathan Crosby)
[モーガンタウン(米ウェストバージニア州) 28日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル理事は、医療保険制度改革法(オバマケア)代替法案が撤回されるなどトランプ政権の経済政策をめぐる不透明感があるため、景気の変化を見極めるのはFRBにとって困難との見解を示した。
講演後、記者団に対して述べた。
オバマケア代替法案が先週、撤回されたことについて聞かれると、理事はトランプ大統領の政策の「実行時期や内容」は不透明と指摘。
「政策を巡る不透明感がこれほど強い中、政策の影響を(景気見通しに)組み入れるのは困難だ。そのため、現時点で影響を組み入れることはしない。今の段階では、様子見せざるを得ないだろう」と語った。
理事は、米経済はしっかりとした軌道上にあり、年内の利上げ継続は正当化されるとの見方を示した。理事は「緩やかな利上げ路線を維持するのが適切」とした上で、「一段の(利上げ)余地はある」と述べた。
*内容を追加しました。