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企業向けサービス価格、12月は+0.4% 円安などで上昇幅拡大

1月26日、日銀が公表した12月の企業向けサービス価格指数は前年比で0.4%上昇し、前月の同0.3%上昇からプラス幅が小幅拡大した。円安などを背景に外航貨物輸送やリースなどの価格が上昇した。写真は日銀本店。2013年5月撮影(2017年 ロイター/Yuya Shino)
[東京 26日 ロイター] - 日銀が26日公表した12月の企業向けサービス価格指数は前年比で0.4%上昇し、前月の同0.3%上昇からプラス幅が小幅拡大した。円安などを背景に外航貨物輸送やリースなどの価格が上昇した。
前月に比べて価格上昇に寄与したのは、不定期船や定期船などの外航貨物輸送、事務用機器や輸送用機器などのリース、事務所賃貸など。不定期船は円安の進行や燃料価格の上昇、好調な穀物需要などを背景に、これまでの前年比マイナスからプラスに転じた。リースも輸入複写機などが円安の影響で値上がりした。
一方、価格押し下げに寄与したのは新聞や雑誌などの広告で、新聞広告では金融・保険や住宅などの出稿が減少。年末に増加する金融機関の預金獲得を狙った広告も昨年末は減少したという。ただ、インターネットやテレビの広告は前年比でプラス幅を拡大。価格押し上げに寄与した。
調査対象全147品目のうち、上昇した品目数は52となり、下落の55を3品目下回った。11月は下落が上昇を13品目上回っていた。
日銀では、企業向けサービス価格の先行きについて為替動向のほか「人手や設備の不足による国内需要の動向を注視したい」(調査統計局)としている。
*写真の一部を修正しました。