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米12月ADP民間雇用者数は15.3万人増、予想下回る伸び

1月5日、昨年12月のADP全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は15万3000人増加。写真は昨年1月、ワシントンで開催された就職フェアで撮影(2017年 ロイター/Gary Cameron)
[5日 ロイター] - 企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスが発表した昨年12月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は15万3000人増加した。
ロイターがまとめた市場予想は17万人増だった。
11月分は当初の21万6000人増から21万5000人増に下方修正された。
ムーディーズ・アナリティクスの首席エコノミスト、マーク・ザンディ氏は「雇用の伸びは依然力強いが、減速している」と指摘した。
2016年の民間部門雇用者数は月平均17万4000人増と、2015年の20万9000人増を下回った。
ザンディ氏は「サービス業の雇用が伸びる一方で、製造業は雇用が失われるという開きが残っている。また小規模企業は人材の維持に苦戦しているが、大企業は健全なペースで雇用を拡大している」としている。
ロイター調査によると、6日公表される12月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が17万8000人増、民間雇用は17万人増、失業率が4.7%と見込まれている。
ザンディ氏は電話会見で、完全雇用の状況に近い米経済は、今後4─5年に年間125万人の雇用を創出するとの見方を示した。
ただ、米政府の政策が移民増加や生産性向上、投資拡大を促す方向へと変更されれば、年間の雇用創出ペースは加速する可能性があるとした。