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米利上げでも元への影響は限定的=中国人民銀幹部
10月25日、中国人民銀行の首席エコノミスト馬駿氏は、FRBが12月に利上げしても、通貨人民元への影響は限られるとの見解を明らかにした。写真は北京で1月撮影(2016年 ロイター/Jason Lee)
[北京 25日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の首席エコノミスト馬駿氏は25日、米連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げしても、既に織り込まれているとして、通貨人民元への影響は限られるとの見解を明らかにした。
馬氏は記者団に「元を含む新興国通貨はFRBの利上げを前に売り圧力を受けてきた。利上げ後は上昇に転じるかもしれない」と語った。またFRBが積極的に金利を引き上げていくとは予想していないと述べた。
10月の元相場は米利上げ観測を背景に対ドルで下落したが、通貨バスケットに対しては安定的に推移したと指摘し、対ドルでの元下落は中国の新たな為替制度に人民銀が「非常に忠実」であることを示していると説明した。
人民銀が容認できる為替水準についてはコメントしなかった。
大都市で最近導入された不動産価格の上昇抑制策によって価格は落ち着き、住宅ローンの需要も沈静化するとの見方を示した。
その上で「不動産価格の変化は金融安定に影響し、金融の安定は中銀の重要なゴールの一つだ」と述べ、人民銀が不動産部門に対する金融政策の影響を分析する考えを示した。
2016年の中国の成長率は6.7%程度になると予想した。17年中に生産者価格が平均で上昇に転じる公算が大きいと述べた。
*内容を追加しました。