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米国株はまちまち、マイクロソフトが最高値
10月21日、米国株式市場はまちまち。写真は2013年10月、ニューヨーク証券取引所前で撮影(2016年 ロイター/
[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米国株式市場はまちまちだった。S&P500種とダウ平均は小幅続落、ナスダックは小幅反発で取引を終えた。決算内容が好感されたIT大手マイクロソフトやファストフードのマクドナルドが買われ、エネルギーやヘルスケアの関連銘柄値下がりを相殺した。マイクロソフトは終値の過去最高値をつけた。
週間ではダウは0.04%、S&Pが0.40%、ナスダックは0.80%の上昇だった。
21日は景気動向を示す指標銘柄とされることが多い電機のゼネラル・エレクトリック(GE)が0.3%安となった。決算内容は予想を上回ったものの、通年の売り上げ目標を下方修正し、一時8カ月ぶりの安値となる28.33ドルまで下落した。
ドルが2月初め以来の高値水準に上昇。多国籍企業の収益減少への懸念が強まったことも投資家心理を悪化させた。金融サービス大手フェデレーティッド・インベスターズのニューヨークでのチーフ・ストラテジスト、フィル・オーランド氏は「ドル高は進んでおり、少なくとも潜在的にエネルギー価格や企業業績に負の影響を及ぼす」と述べた。
S&Pのエネルギー指数とヘルスケア関連指数 は、それぞれ約0.7%と約0.9%の下落だった。医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソンとメルクはともに1.2%安とヘルスケア部門で最大の下げとなった。油田サービス世界最大手のシュルンベルジェは3.0%の下落だった。
一方、マイクロソフトは4.3%高で、終値は59.69ドルと過去最高値をつけた。マクドナルドは3。0%高だった。
トムソンロイター調べによると、S&P500種を構成する企業の23%が既に決算を発表。第3・四半期は1.1%の増益見通しとなり、今月初めの0.5%減益見通しから改善した。
騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ銘柄が下げ銘柄を上回り、比率は1.04対1だった。一方、ナスダックは1.20対1で下げが上げを上回った。
米取引所の合算出来高は約59.7億株で、直近20営業日の平均である64億株を下回った。