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ポルトガル格付け「BB+」維持、見通しも「安定的」=フィッチ

8月19日、格付け会社のフィッチ・レーティングスはポルトガルの格付けを「BB+」に据え置いた。見通しも「安定的」を維持した。写真は2014年6月、リスボンで(2016年 ロイタ/Hugo Correia)
[19日 ロイター] - 格付け会社のフィッチ・レーティングスは19日、ポルトガルの長期外貨建て・自国通貨建て発行体デフォルト格付け(IDR)を「BB+」に据え置いた。見通しも「安定的」を維持した。
フィッチはポルトガルの公的債務水準は2015年末時点で国内総生産(GDP)の129%に相当し、「BB」の格付けを付与している国の中央値の約3倍となっていると指摘。同国の格付けは高水準の債務、経済成長の低迷、金融システムが抱える長年の問題により圧迫を受けているとの見解を示した。
経済成長は軟調な輸出と投資の減速により今後も思わしくない状態が続くと予想。外需と家計収入の増加で経済は2017年以降は幾分勢いを取り戻す可能性があるとしながらも、ポルトガル経済の中期的な成長は同国政府が主要な構造問題にどのように対処するかにかかっているとの見方を示した。