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パリ敬遠鮮明に、訪仏外国人観光客が急減

2016年08月20日(土)03時25分

 8月19日、フランスを訪れる外国人観光客数が第2・四半期に急減した。写真はパリのルーブル博物館付近で昨年11月撮影(2016年 ロイター/Eric Gaillard)

[パリ 19日 ロイター] - フランス国立統計経済研究所(INSEE)が19日発表したデータから、同国を訪れる外国人観光客数が第2・四半期に急減したことが明らかになった。イスラム過激派による攻撃に加え、労働組合による抗議デモやストライキ、悪天候が悪要因となった可能性がある。

仏国内に滞在した外国人観光客は前年同期比8.5%減となった。国内の旅行客も2.9%減少した。とりわけパリでは12.9%の落ち込みとなり、観光客の足が遠のいている状況が鮮明となった。

約130人が死亡した昨年11月のパリ同時多発攻撃の影響が薄れ、第1・四半期には幾分回復の兆しがみえていただけに、今回のデータは、同国経済の7─8%を占める観光業にとり痛手となる。

また、7月に仏南部ニースで発生したトラック突入事件を受け、夏期の観光シーズンへの期待も薄れている。同事件では、革命記念日の花火の見物客にトラックが突っ込み、約85人が死亡した。

ロイター
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