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ポンド急反落、英中銀総裁が追加緩和示唆=NY市場

2016年07月01日(金)07時09分

 6月30日、終盤のニューヨーク外為市場では、ポンドが対ドルで急反落した。写真はポンド紙幣、2013年7月撮影(2016年 ロイター/Leonhard Foeger)

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ポンドが対ドルで急反落した。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のカーニー総裁が、英国が欧州連合(EU)離脱を選択したことで景気見通しが悪化したため、夏にかけて追加金融緩和に動く必要があるとの考えを示唆した。

また欧州中央銀行(ECB)が追加緩和を検討していると一部で報道され、ユーロも下落した。

ポンド/ドルは昼ごろに1.3207ドルまで売られる場面があった。終盤は1.1%安の1.3282ドル。

TDセキュリティーズのシニア通貨ストラテジスト、メイズン・イッサ氏は「カーニー総裁の発言でポンドに対する弱気の見方がある程度裏づけられた」と話した上で、BOEが8月に50ベーシスポイント(bp)の利下げに踏み切り、ポンドは年末までに1.20ドルに下落する可能性が大きいというのが同社の予想だと説明した。

一方、ブルームバーグがユーロ圏当局者の話として、ブレグジット(英国のEU離脱)を受けてECBが債券買い入れの規則を緩めて購入対象を拡大することを検討していると伝えた。

このためユーロ/ドルは一時1.1026ドルまで下落し、終盤も0.34%安の1.1086ドル。

ワールドワイドマーケッツのチーフ市場ストラテジスト、ジョセフ・トレビサーニ氏は、BOEとECBの動きに言及し、「欧州の2大中銀が活発な量的緩和路線に戻った」と指摘した。

直近のドル/円は0.4%高の103.23円。

第2・四半期全体ではドル/円は8.3%下げ、下落率は2008年第4・四半期以来の大きさになった。ただ、主要6通貨に対するドル指数<.DXY>はこの間に約1.5%上昇した。

ドル/円 NY終値 103.25/103.33

始値 102.80

高値 103.29

安値 102.37

ユーロ/ドル NY終値 1.1104/1.1107

始値 1.1142

高値 1.1155

安値 1.1026

*内容を追加しました。

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