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邦銀の外貨資金繰り、全く問題ない=ドル供給オペで日銀

6月28日、日銀金融市場局は、同日のドル供給オペの落札額が14億7500万ドルと2014年12月24日の15億2800万ドル以来の額に膨らんだのを受け、「わが国金融機関の外貨資金繰りは全く問題がない」とコメントした。写真は都内で3月撮影(2016年 ロイター/Yuya Shino)
[東京 28日 ロイター] - 日銀金融市場局は28日、同日のドル供給オペの落札額が14億7500万ドルと2014年12月24日の15億2800万ドル以来の額に膨らんだのを受け、「わが国金融機関の外貨資金繰りは全く問題がない」とコメントした。英国の欧州連合(EU)離脱を受け、懸念された外貨資金繰りの逼迫は生じていないとの見方だ。また「現在の市場環境の下、コスト面でインセンティブが高まった」と指摘した。
日銀が毎週実施しているドル供給オペは通常100万ドル、200万ドル程度の落札額にとどまっている。今回は四半期末としてのニーズや、0.87%と市場と比べ低い貸付金利から需要が高まった格好だ。
もっともリーマンショック後やギリシャ危機で外貨需要が折りに触れ逼迫した2012年以前と比べると、10分の1の金額にとどまっている。
(竹本能文)