ニュース速報

ビジネス

サンリオ、330万人のユーザー情報流出との報道で調査

2015年12月22日(火)09時18分

 12月21日、セキュリティー情報サイトのCSOオンライン・ドット・コムによると、「ハローキティ」ブランドを保有する日本のサンリオのデータベースがシステム侵害を受け、330万人のユーザー個人情報が悪用される恐れが出ている。台湾で2012年4月撮影(2015年 ロイター/Pichi Chuang)

[21日 ロイター] - 「ハローキティ」ブランドを保有するサンリオは21日、同社のデータベースがシステム侵害を受け、330万人のユーザー個人情報が漏えいしたとするセキュリティー情報サイトのCSOオンライン・ドット・コムの報道について、調査していることを明らかにした。

CSOオンラインによると、漏えいした個人情報には、ユーザーの氏名やメールアドレス、暗号化されたパスワードが含まれる。セキュリティー研究者のクリス・ヴィッカリー氏の話として伝えた。

漏えいしたデータの中に何らかの金融情報が含まれているかは不明という。

サンリオの広報担当者は「ウエブサイトのサンリオタウンに対するセキュリティー侵害があったとされる件について現在調査している。確認後、直ちに情報提供する」と話した。

米EMCのセキュリティー部門であるRSAのゼネラルマネージャー、ピーター・トラン氏は「この種のサイトには財務データが記録されている可能性が非常に大きい」と指摘、金融情報が盗まれた可能性もあると付け加えた。その上で「第三者がシステムを制圧するために無防止な状態にした上で、現在のようなやり方でセキュリティー侵害を行った可能性がある」との見方を示した。

アジアの玩具メーカーのデータベースが大規模な不正侵入を受けたのは、この2カ月で2度目となる。

香港の玩具メーカー、偉易達集団(Vテック・ホールディングス)<0303.HK>は11月、サイバー攻撃によって子ども用ゲームや教育コンテンツなどをダウンロードするポータルサイトにアクセスする顧客の情報が盗まれたと発表した。

ヴィッカリー氏のコメントは現在のところ得られていない。

*内容を追加します。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン、イスラエルへの報復ないと示唆 戦火の拡大回

ワールド

「イスラエルとの関連証明されず」とイラン外相、19

ワールド

米石油・ガス掘削リグ稼働数、5週間ぶりに増加=ベー

ビジネス

日銀の利上げ、慎重に進めるべき=IMF日本担当
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 4

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32…

  • 5

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 8

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    ネット時代の子供の間で広がっている「ポップコーン…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中