コラム

あまりの猛暑に英国紳士も「スーツは自殺行為」...男性「半ズボン出勤」の是非が欧米で議論に

2025年08月16日(土)13時46分
イギリスのビジネスカジュアルに変化が

ロンドンのビジネス街 Alex Segre/Shutterstock

<ロンドンの地下鉄で47度を記録したというニュースも。温暖化の影響で夏のビジネス街の風景に「異変」が起きている>

[ロンドン発]今夏、4度も熱波に見舞われている英国で、半ズボン姿でオフィスに出勤する男性が目立っている。20年前、ロンドンの平均最高気温は摂氏25度を下回っていたが、今では30度を超える日が少なくない。熱中症警報が発令されることも珍しくない。

ロンドンは北緯51度30分。北海道の稚内よりさらに北で、サハリン(樺太)北部に位置する。北大西洋海流(暖流)と大西洋上の偏西風が常に海流の暖気を運んでくれるため、冬でもそれほど寒くない。しかし地球温暖化の影響で夏の風景に異変が起きつつある。

ロンドンの無料ビジネス紙City A.M.(6月24日付)は「オフィスに半ズボンで行っても大丈夫?」と論じている。「快適さは集中力と生産性に不可欠」という賛成派はオフィスワーカーが感じる暑さの解決策の一つは「半ズボンを着用すること」と信じている。

スマートな半ズボンはビジネスカジュアルウェアと同じ

しかし、あるデータによると、39%の雇用主が半ズボン着用を許可しておらず、お堅い金融業界に限定するとその割合が61%にまでハネ上がる。職場のドレスコードは依然として重要だが、温暖化が進む今に即しているかどうか問う価値はあるという。

プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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