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日経平均は7日続伸、資金流入止まらず年初来高値更新
5月25日、前場の東京株式市場で日経平均は7日続伸。写真は株価ボードを眺める人々、都内で4月撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)
[東京 25日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は7日続伸。5月21日に付けた取引時間中の年初来高値(2万0320円90銭)を更新し、2万0400円台に乗せた。
1ドル121円台後半まで進んだドル高/円安を好感し、トヨタ<7203.T>など主力輸出株などに買いが先行した。機械、電子部品などにも上昇している銘柄が目立つ。
25日は米国、英国のほか、韓国、香港なども休場になるため、海外投資家の売買が膨らんだわけではないが、資金流入は着実に継続しているとみられている。
日経平均は7連騰となり高値警戒感はあるものの、投資家の先高期待が強く利益確定売りをこなす展開になっている。米国が利上げできるほどの回復を示せば、日本の輸出企業には為替、数量の両面でメリットが生じるとの期待も出ている。市場では「株式市場への資金流入が継続する良好な需給環境で、売りは仕掛けにくい。米利上げ接近についても日本株はプラス面を受け止めている。トレンドから大きく外れるような急上昇もないが、緩やかに下値を切り上げる展開が見込めそうだ」(内藤証券投資調査部部長の浅井陽造氏)との見方が出ていた。
個別銘柄では、ヤマダ電機<9831.T>が続伸。25日付の日本経済新聞朝刊は、同社が採算が悪化している郊外型店舗などを一斉に閉鎖すると報じた。今月末までに全国37店舗を完全閉鎖するほか、店舗形態の転換や移転・改装に伴う一時閉店を含めると閉鎖店舗は49店となるという。経営の効率化につながると評価した買いが入っている。
半面、プリマハム<2281.T>は軟調。同社は22日、公募増資と第三者割当増資により最大約101億円を調達すると発表した。新株発行による1株利益の希薄化や需給悪化などが懸念された。
東証1部の騰落数は、値上がり1088銘柄に対し、値下がりが640銘柄、変わらずが155銘柄だった。
日経平均<.N225>
前場終値 20407.02 +142.61
寄り付き 20331.92
安値/高値 20318.54─20409.05
東証出来高(万株) 107497
東証売買代金(億円) 10601.48
(河口浩一)