コラム

ムハンマド冒涜でフェースブック遮断

2010年05月20日(木)17時19分

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見てはだめ パキスタン政府が問題視したフェースブック上のグループ「みんなでムハンマドを描く日」


 AP通信によるとパキスタン政府は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフェースブックの利用者がイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画投稿を呼びかけるグループを立ち上げたのに抗議して、同SNSへの接続を遮断するよう国内プロバイダーに命じた

みんなでムハンマドを描く日」と名付けられたこのグループは、お笑い専門のCATV局コメディー・セントラルが先月、ムハンマドが登場する番組内容の一部を自己検閲したことに抗議して作られた。自己検閲の対象となったのは、熊の着ぐるみを着たムハンマドを登場させたアニメ番組『サウスパーク』。局は放送前に音声の一部を消すなどの修正をした。


 フェースブックのこのグループはパキスタンや他の国で非難の的だ。ムハンマドの肖像画は偶像崇拝に通じるとしてイスラム教では禁じられているからだ。

 パキスタンでは5月19日、フェースブックへの接続遮断を求めていたイスラム法律家グループの要求を裁判所が認め、政府に接続遮断を命じた。

 南部の都市カラチでは約2000人の女子学生が、こうした内容を容認するフェースブックをボイコットするよう要求するデモを行った。近くでは数十人の男子学生によるデモも行われていた。預言者への冒涜に対しイスラム聖戦を呼びかけるポスターを掲げた参加者もいた。


 パキスタンの宗教問題相は、今回の接続遮断は一時避難的な手段で、根本的な解決のためには、イスラム教国が集まって預言者の絵の出版をいかに防ぐかを話し合うべきだと提案した。

 フェースブックの件では、パキスタンは絵の出版自体を禁じられたわけではなく、よその国で出回っている絵をパキスタンからは見られないようにしただけ。最初から勝ち目はない気もする。

──ジョシュア・キーティング
[米国東部時間2010年05月19日(水)11時38分更新]

Reprinted with permission from FP Passport, 20/5/2010. © 2010 by Washingtonpost.Newsweek Interactive, LLC.

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国際政治学者サミュエル・ハンチントンらによって1970年に創刊された『フォーリン・ポリシー』は、国際政治、経済、思想を扱うアメリカの外交専門誌。発行元は、ワシントン・ポスト・ニューズウィーク・インタラクティブ傘下のスレート・グループ。『PASSPORT:外交エディター24時』は、ワシントンの編集部が手がける同誌オンライン版のオリジナル・ブログ。

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