韓国の石油危機「守るべきものを守れなかった」── 緊急備蓄90万バレルがベトナムへ流出した真相とは

ソウルのガソリンは2000ウォン超え
韓国は石油の7割を中東に依存しており、9割以上がホルムズ海峡を経由する。封鎖前にホルムズ海峡を通過した最後のタンカーが3月20日に入港以後、同海峡を通る原油の供給は完全に止まって石油価格が高騰、一部の石油製品は生産が滞っている。
レギュラーガソリン1リットルの平均価格は3月4日の1834.28ウォン(約198円)から4月7日には1964.7ウォン(約211円)へと上昇、ソウルは2000ウォン(約214円)を超えている。全国平均も近日中に2000ウォンを突破するとみられている。
産業通商資源部は4月9日、「石油最高価格制」を改定し第3次上限価格を発表した。同部は3月13日、石油元売り各社のガソリンスタンドに対する卸価格の規制を開始、同27日の改定に続く2度目の改定だ。政府は元売り各社の損失補償分として4兆2000億ウォンを計上する一方、違反には厳正に対処する方針を示している。
公共機関は自動車利用を1日おきに規制
さらにガソリンの消費抑制策として資源安全保障危機警報を「注意」から「警戒」に引き上げ、公共機関の車両に対するナンバー規制を従来の「5部制」から「2部制」に強化した。5部制は月曜日にはナンバー末尾が1と6の車両は利用できないなど曜日ごとに特定末尾番号の車両運行を制限するもので、「2部制」は奇数日にはナンバー末尾が奇数の車、偶数日は末尾が偶数の車のみ走行を認める規制である。
規制対象は公共機関の車両だが、民間にも5部制への参加を要請、全国3万カ所の公営駐車場でも5部制を実施する。気候エネルギー環境部は規制によって石油消費量が37.5%減少すると試算するが、実質的な効果は限定的との指摘もある。





