最新記事
イラン

燃料不足懸念、日本は数カ月内に利上げとの見方が投資家の間で拡大

2026年3月26日(木)12時50分

政策のジレンマ

しかしながらコロナ禍との顕著な違いは、中央銀行が急いで利下げに動いていない点だ。それどころか、中‌銀は利上げを検討している。

コロナ禍では感染拡大を防ぐため、多くの国がロックダウン(都市封鎖)を実施。経済活動の停滞を受け、政策当局は大規模な景気刺激策で対応した。

対照的にオーストラリア準備銀行(中銀)は、今年に入ってから既に2回​利上げしている。同銀行は今月の理事会で政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ⁠て4.10%と約10カ月ぶりの高水準に設定した際、理由としてエネルギー価格の変動がインフレの重大なリスクになると説明した。

投資家の間では日本、英国、欧州が今後数カ月以内に利上げするとの見方が広がっており、アジア諸国の通貨が対ドルで下落する中でアジア経済への圧力はさらに深刻化する可能性がある。

キャピタ​ル・エコノミクスのチーフ・グローバル・エコノミスト、ジェニファー・マッキーン氏は先週発表したレポートで「原油価格が急騰すると、中銀は典型的な政策のジレンマに直面する。インフレ率は拡大するが、経済成長は鈍化する可能性がある」と指摘。その上で「何が適切な対応になるかは、原油価格が上昇している理由と、そのショックがどれほど持続するか、そしてインフレ期待が脅かされているかどうかに大きく依存する」と言及した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2026トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 BTS再始動
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月31号(3月24日発売)は「BTS再始動」特集。7人の「完全体」で新章へ、世界が注目するカムバックの意味 ―光化門ライブ速報―

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:日銀ターミナルレート予想上振れ、原油高を

ワールド

米・イラン和平、実現なら支援=ドイツ国防相

ビジネス

日銀、需給ギャップ「15四半期連続プラス」 推計見

ワールド

中東紛争、新興国の成長率押し下げ ロシアに臨時収入
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終回に世界中から批判殺到【ネタバレ注意】
  • 2
    意外と「プリンス枠」が空いていて...山崎育三郎が「日本産ミュージカルの夢」に賭ける理由【独占インタビュー】
  • 3
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」モナコ舞踏会に見る富と慈善
  • 4
    「有事の金」が下がる逆説 イラン戦争で市場に何が…
  • 5
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 6
    デンマーク王妃「帰郷」に沸騰...豪州訪問で浮かび上…
  • 7
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 8
    地上侵攻もありえる...イラン戦争が今後たどり得る「…
  • 9
    【クイズ】2年連続で「世界幸福度ランキング」で最下…
  • 10
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 1
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 3
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 6
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 7
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 8
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 9
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 10
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中