【特別寄稿】大国は国際社会を生き抜く術を島嶼国から学べ...カーボベルデ首相が語る生存戦略
PM of Cape Verde: Great Powers Can Learn From Small Island States | Opinion
島嶼国にとっての「グリーン化」の意義
関連分野への進出の基盤となっているのは、国内人口を上回る150万人規模のディアスポラだ。ディアスポラは、アメリカ、ブラジル、ポルトガル、オランダにまで広がっている。
加えて、2020年以降も急速に拡大している。新たなリゾート建設、イギリス系とドイツ系航空会社がイタリア系やポルトガル系航空会社に加わって直行便を就航させ、新たな航空接続、そして世界的な空港運営事業者ビンチによる空港取得後の空港投資倍増である。これらが相まって、カーボベルデは、アメリカ、アフリカ、欧州の各大陸をつなぐ結節点へとなりつつある。
モルディブのような島嶼国も同様に、関連分野へ進出している。モルディブの場合は金融サービスに注力している。多くの小島嶼国がこの分野を育成しているが、湾岸地域との文化的・地理的な結びつきを持つモルディブは、アラビア半島とインド亜大陸の間をつなぐ金融の足場として、信頼に足る存在となっている。
しかし、島嶼国にも課題が存在しないわけではない。小さな島嶼国は、食料品や燃料の多くを輸入に頼らざるを得ないため、商品価格の急騰、とりわけ食料品や燃料の価格高騰に脆弱だ。
現在、どの国も可能な範囲で「グリーン化」を進めているが、カーボベルデにとって再生可能エネルギーへの移行は、世界でも最も汚染の少ない国の一つである我々が環境面の評価を高めるためだけのものではない。エネルギー安全保障のための基盤電源の確保、化石燃料価格の変動への耐性向上、電力料金を引き下げなどのために、風力、太陽光、地熱エネルギーの開発を進めるという意味合いが強い。





