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最高裁はなぜ「今回は」止めた?...トランプ関税を違憲とした「単純な理由」

John Roberts’ Rebuke of Trump’s Tariffs Is Withering, Confident, and Genuinely Encouraging

2026年2月24日(火)18時45分
マーク・ジョセフ・スターン (スレート誌司法担当)
記者会見で違憲判決に賛成した判事を「国の恥」と批判するトランプ

トランプは記者会見で違憲判決に賛成した判事を「国の恥」と批判した(2月20日) YURI GRIPASーPOOLーSIPA USAーREUTERS

<政権に有利な判断が続いてきた最高裁が、今回は関税政策にブレーキを踏んだ。決め手は、条文と憲法が示す「線引き」だった──>

米連邦最高裁判所がトランプ大統領の看板経済政策にノーを突き付けた。最高裁は2月20日、9人の判事のうち6人の多数意見により、トランプ政権の相互関税などの関税政策を憲法違反と判断した。

トランプ政権の関税政策の法的根拠は常に危ぶまれていた。同政権は国際緊急経済権限法(IEEPA)という法律を根拠に、大統領には自らの判断で関税を課す権限があると主張してきた。


しかし、このIEEPAは関税やその他の税に全く言及していない。同法は、国外の「特異で重大な脅威」に対処するために、貿易を「規制」する権限を大統領に与えているだけだ。

この点に関してトランプ政権側は、大統領の裁量で関税を課すことにより貿易を規制できると主張。そのような措置を正当化する「緊急事態」として、長期にわたる貿易不均衡と、合成麻薬フェンタニルの密輸入を挙げた。

ジョン・ロバーツ長官など6人の判事たちは、こうした政権側の主張を退けた。

合衆国憲法は、関税に関する主たる権限を大統領ではなく議会に与えていると、ロバーツは指摘した。国民の資産を徴収することの重大性を理由に、憲法起草者たちは、議会だけにその権限を認めたのだ。

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