トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算

U.S. Allies Play Risky Game With Tilt to China

2026年2月2日(月)17時22分
マシュー・トステビン(本誌米国版シニアエディター)

高市発言の日本は逆コース

中国は急速な経済成長や最先端技術で魅力的に見えるかもしれないが、EUにとって最大の貿易相手国は米国であり、EUは米国に対して大きな貿易黒字を抱えている。一方、中国との間では大規模で拡大する貿易赤字を抱えている。

欧州諸国はこれまでも、自らの生活水準を支えるために国外のパートナーを求めてきた。安全保障を米国に委ね、安価なエネルギーをロシアから購入し、人口が高齢化すると移民に労働力を頼った。しかし、それが常に良い結果をもたらしたわけではない。

ウクライナ戦争の終結方法でロシアに融和的なトランプの姿勢が、欧州諸国との関係悪化の一因となっているが、その欧州諸国も今、ロシアのウクライナ侵攻を貿易や技術面で支えてきた中国との関係を強化しているのは皮肉だ。

すべての米国同盟国が中国に接近しているわけではない。日本は、高市早苗首相の下で逆方向に進んでいる。台湾有事をめぐる発言で北京を怒らせ、日中関係はここ数年で最悪の水準に落ち込んだ。高市はトランプとの個人的な関係構築に努めている。

韓国はより融和的な姿勢を取り、李在明大統領が今月訪中した際は、長年低迷してきた韓中関係、特に尹錫悦前政権下での親米強硬路線から脱却を図ろうとしている。

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