トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算

U.S. Allies Play Risky Game With Tilt to China

2026年2月2日(月)17時22分
マシュー・トステビン(本誌米国版シニアエディター)

得をしたのは中国だけ

スターマーはサービス分野でのパートナーシップや将来の貿易協定を示唆する言質を得たものの、具体的な成果はなかった。その一方で、英国人観光客が中国を訪れやすくし、現地で消費を促すビザ免除措置が決まり、英国拠点の製薬大手アストラゼネカが研究・製造分野で150億ドルを中国に投資することを約束した。

いずれも中国側に利益が大きい内容だ。加えて英国は最近、ロンドンに建設される中国の巨大な新大使館を承認し、米国はそれが諜報活動の拠点になる可能性に懸念を示している。

「中国は世界の舞台で不可欠な存在であり、より洗練された関係を構築することが重要だ」とスターマーは北京で習に語った。

これに対し習は、英国が中国との関係が不可欠だと認識したことは良いことだと述べた。

中国外務省によると、習はトランプを念頭に置いたとみられる発言で、「一国主義、保護主義、力の政治が横行している」とスターマーに語った。

さらに習は、グリーンランドやウクライナをめぐってトランプが、同盟国に対してさえ軍事力を背景にした強硬な姿勢を示してきた点にも言及した。

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