物価と借金に圧迫される家計、トランプ離れ進む中間層
America’s Middle Class Turns on Trump Amid Affordability Crisis
中間所得層は時に民主党につくこともあるが、共和党にとっても重要な支持層だ。2024年の大統領選では、年収5万〜10万ドルの有権者の間で、トランプは民主党の大統領候補カマラ・ハリスに対し52%対46%で勝利した。
この層は2020年の選挙では民主党寄りで、当時はバイデン支持が54%、トランプ支持が46%だった。つまり2度目のトランプ大統領誕生の時には、支持の逆転が起きていたのだ。
だが、最新の世論調査によれば、こうした中間所得層の共和党支持が揺らいでいる可能性がある。
今、世論を動かしている最大の争点は、「手の届く価格で暮らせるかどうか」だ。
ところが新車の平均価格は5万ドルを超え、多くの中間層家庭にとって、標準的な車の購入がすでに高級品レベルになっている。
食料品価格は高値が続き、家賃は主要都市で軒並み上昇。エネルギー業界の専門家たちは、今冬の暖房費が再び上がる可能性を警告している。米国農務省経済調査局によれば、家庭用の食材の価格は2025年9月までの12カ月で約2.7%上昇した。





