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トルコ

ハマスを説得した「影の立役者」はトルコだった...再構築される中東の勢力地図

2025年10月22日(水)15時16分
トランプ米大統領と会談するトルコのエルドアン大統領

10月21日、かつて米政府の負担になっていたトルコとイスラム組織ハマスとの関係が、地政学的な資産へと変化した。写真は9月、ホワイトハウスでトランプ米大統領と会談するトルコのエルドアン大統領(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)

かつて米政府の負担になっていたトルコとイスラム組織ハマスとの関係が、地政学的な資産へと変化した。トルコはハマスを説得し、トランプ米大統領のパレスチナ自治区ガザ停戦合意案を受け入れさせた成果により、中東というチェス盤における存在感を再確認し、イスラエルやアラブのライバル国をうろたえさせた。

ハマス指導部は当初、イスラエルの人質を解放しなければ攻撃を続けるというトランプ氏の最後通告に抵抗していたが、政治的な後援国とみなすトルコの説得により、ようやく折れた。


 

地域情報筋2人とハマス幹部2人はロイターに対し、トルコのメッセージは「合意を受け入れる時が来た」という明確なものだったと語った。

停戦合意後の先週、トランプ氏はトルコのエルドアン大統領について「トルコという国から来たこの紳士は、世界で最も強力な人物の一人だ」と称えた。「彼は信頼できる仲間だ。私が彼を必要とするときには、いつもそこにいてくれる」

停戦合意の文書にエルドアン氏が署名したことで、中東において中心的な役割を獲得しようとするトルコの動きに拍車がかかった。

関係者によれば、トルコは今、米国との二国間問題を含めて今回の成果を享受しようとしている。

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