最新記事
日本政治

高市政権が描く「成長投資」とは?...財務省が恐れる「秋の補正」

2025年10月6日(月)12時19分
高市早苗総裁

10月6日、自民党の高市早苗総裁は今月半ばにも召集される臨時国会で、長引く物価高に対応する補正予算編成に臨む方針だ。4日、都内で代表撮影(2025年 ロイター)

自民党の高市早苗総裁は今月半ばにも召集される臨時国会で、長引く物価高に対応する補正予算編成に臨む方針だ。診療・介護報酬引き上げや地方交付金の積み増しなどを検討するとみられるが、大規模補正となれば財政規律の観点から批判も出かねない。すでに財務省からは警戒する声も出ている。

診療報酬引き上げなど表明

そもそも補正予算は当初予算編成後に生じた事情の変化に対応する目的で認められる。近年では「秋の恒例行事」とも揶揄されるが、社会保障費など義務的経費の増加で当初予算の弾力性が失われる中、政権の「色」が垣間見える点で重視される面もある。


 

高市氏は総裁選期間中、物価高対策で多くの具体策を打ち出してきた。診療・介護報酬の引き上げや、自治体向け重点支援交付金の拡充、ガソリン暫定税率廃止などは喫緊の課題と位置づけ、補正予算での手当てを表明している。

米国の追加関税による自動車産業への影響を念頭に「年度末に向けてもし関税の影響が深刻に出てきた場合」と断った上で、「自動車税環境性能割を2年間に限定して停止する」意向も示している。石破政権下ではガソリン暫定税率廃止による税収減を補う自動車関係諸税見直しが検討されていただけに、政府内に与えるインパクトは小さくなさそうだ。

財務省は警戒

積極財政路線を基本とする高市氏だが、4日の記者会見では「財政健全化が必要ないと言ったことはない」とも述べ柔軟な姿勢もアピールした。そこで注目されるのが補正予算の規模だ。

地方自治体
人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に安心な水にアクセスできる社会の実現へ
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米GDP確報値、第4四半期は0.5%増に下方改定 

ワールド

米、数日以内にホルムズ海峡巡る関与要請 NATO事

ワールド

イラン、ホルムズ海峡の通過船舶を1日15隻に制限─

ビジネス

米2月PCE価格指数0.4%上昇、伸び加速
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 2
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ
  • 3
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライナ軍司令官 ロシア軍「⁠春の​攻勢」は継続
  • 4
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 5
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 6
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの…
  • 7
    戸建てシフトで激変する住宅市場
  • 8
    高学力の男女で見ても、日本の男女の年収格差は世界…
  • 9
    キッチンスポンジ使用の思いがけない環境負荷...マイ…
  • 10
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ
  • 4
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 7
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 8
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 9
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 10
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中