最新記事
アメリカ

黒人の児童に「差別用語」を浴びせ、中指を立てた白人女性...動画が大炎上、3つの罪で起訴

Woman Who Has Raised $800K Online Charged After Calling Kid N-Word

2025年8月30日(土)11時41分
ゲイブ・ウィズナント
白人女性が黒人の少年に差別発言で大炎上

Shiloh Hendrix/GoFundMe

<ミネソタ州の公園で白人女性がトラブルになった黒人の少年に「Nワード」を浴びせた動画が拡散。「家族を守るため」として寄付を募り、80万ドル以上を集めている>

ミネソタ州の検察は8月26日、ロチェスター市内の公園で黒人の児童に繰り返し人種差別的な暴言を浴びせたとして、シロー・ヘンドリックスという白人の女性を軽犯罪(治安を乱す行為)で起訴した。ヘンドリックスが子供に暴言を吐くシーンはSNSで拡散され、全米で怒りを呼んだ。しかし彼女はその後、この事件を利用して80万ドル以上を手に入れている。

■【動画】白人女性が黒人の子供に差別用語「Nワード」を浴びせ、中指を立てる...「大炎上」した動画

訴状によると、被告は「他人に対して不法かつ不適切に冒涜的・わいせつ・虐待的な言動や行為を行った」などとされている。

この事件は4月に発生したもの。黒人を差別的に表す、いわゆる「Nワード」をこの女性が使う場面が収められている映像がSNSなどで瞬く間に拡散された。映像には、彼女が子どもに差別用語を使ったことを近くにいた男性に咎められるも、その言葉を繰り返した挙句に中指を立てる場面が映っている。

しかし、そんなヘンドリックスは、キリスト教系クラウドファンディングサイト「GiveSendGo」で「家族を守るため」として目標額100万ドルの寄付を募り、29日時点で80万ドル超を集めることに成功している。多くの寄付は起訴後に集まったものだ。彼女自身は世間からの批判について「ばかげた誤情報」とSNS投稿で述べている。

ヘンドリックスは軽犯罪3件で起訴された。それぞれ最大で禁錮90日と1000ドルの罰金が科される可能性がある。当局は彼女の住所をロチェスターとしているが、すでに転居した可能性があるという。

投資
「FXで長期投資」という投資の新たな選択肢 トライオートFX「世界通貨セレクト」とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

過度な為替変動に警戒、リスク監視が重要=加藤財務相

ワールド

アングル:ベトナムで対中感情が軟化、SNSの影響強

ビジネス

S&P、フランスを「Aプラス」に格下げ 財政再建遅

ワールド

中国により厳格な姿勢を、米財務長官がIMFと世銀に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    ギザギザした「不思議な形の耳」をした男性...「みんなそうじゃないの?」 投稿した写真が話題に
  • 4
    大学生が「第3の労働力」に...物価高でバイト率、過…
  • 5
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 6
    【クイズ】世界で2番目に「リンゴの生産量」が多い国…
  • 7
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 10
    インド映画はなぜ踊るのか?...『ムトゥ 踊るマハラ…
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 4
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 5
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃を…
  • 8
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 9
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 10
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 10
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中