エプスタイン報道で、トランプ米大統領が巨額1.4兆円の賠償請求を行った相手

トランプ米大統領は18日、メディア企業ダウ・ジョーンズ、ニューズ・コーポレーション、ニューズを立ち上げた「メディア王」のルパート・マードック氏、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の記者2人を相手取り、名誉毀損で損害賠償訴訟を起こした。2023年3月、ニューヨークのニューズ・コーポレーション本社で撮影(2025年 ロイター/Chris Helgren)
トランプ米大統領は18日、メディア企業ダウ・ジョーンズ、ニューズ・コーポレーション、ニューズを立ち上げた「メディア王」のルパート・マードック氏、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の記者2人を相手取り、少なくとも100億ドル(約1兆4850億円)の損害賠償を求める訴訟をフロリダ州マイアミの連邦裁判所に提起した。
WSJは17日、故ジェフリー・エプスタイン元被告に宛てた2003年の下品な私信に、トランプ大統領の名前があったと報道。トランプ氏は手紙は「フェイク」で、提訴すると警告していた。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」の投稿で「われわれは、虚偽と悪意に満ち、中傷的なフェイクニュースを掲載したWSJという無用の『紙くず』に関与した全ての人々を相手取り、極めて強力な訴訟を起こした」と記した。
エプスタイン元被告を巡る一連の事件は、同氏が政財界の有力者と交友関係を有していた事実を政府が隠蔽していると信じるトランプ氏の支持層の間で、陰謀論を生む要因となった。
ダウ・ジョーンズの広報担当は「当社は報道の正確性と検証過程に絶対の自信を持っており、法廷で断固として争う」との声明を発表した。