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ウクライナの領土をちまちま削り取るロシア「夏季攻勢」の底知れぬ怖さ

While World Watches Iran, Putin Makes Headway in Ukraine

2025年7月2日(水)20時08分
トム・オコナー(外交担当副編集長)

クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、ロシアが和解に向けた協議を遅らせるために時間稼ぎをしている、とトランプのウクライナ特使キース・ケロッグが非難したことに対し、7月1日に出した声明で、戦争の核心的目的を達成することに改めて責任をもって取り組むと述べた。

「我々は設定した目標を達成すること、そして特別軍事作戦の過程で掲げた目標を政治的・外交的手段で達成することに関心がある。したがって、我々は何事も遅らせるつもりはない」とペスコフは述べた。

「われわれが関心をもっているのは、政治的・外交的手段によって設定した目標や、特別軍事作戦における目標を達成することだ」とペスコフは声明で述べた。「何かを遅らせることに興味はない」

ロシアはルハンスクを完全に掌握し、ウクライナ東部で支配権を主張している他の3地域の60%から70%を掌握したとみられている。クリミアは2014年以来、ロシアの完全な支配下にある。

トランプは和平計画の一環として前線の凍結を提案していると報じられている。ロシアの戦略は交渉の兆しが見え始めたタイミングまでに成果を最大化することにあるようだと、フォックスは述べた。

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