最新記事
ロサンゼルス暴動

米海兵隊がLAに配備されることに...市民を拘束する権限付与、カリフォルニア州は政権に訴訟提起

2025年6月12日(木)18時45分
ロサンゼルスでの暴動の様子

6月11日、米当局者は、海兵隊が2日以内にロサンゼルスに配備されると明らかにした。ロサンゼルスで撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)

米当局者は11日、海兵隊が2日以内にロサンゼルスに配備されると明らかにした。入国管理当局の強制捜査を妨害する者や、連邦職員に対する抗議者を拘束する権限が与えられると述べた。

ロサンゼルスでは11日、抗議活動が6日目を迎えた。活動はおおむね平和的で時折暴力行為も発生したが、ほとんどは市内のダウンタウン地区の数ブロックに限られた。

米軍は11日、700人の海兵隊員が緊張緩和や群衆制御などロサンゼルスでの任務に特化した訓練を完了したと発表した。隊員らは48時間以内に、合衆国法典第 10 節(タイトル10)の規定に基づき州兵と合流する予定で、警察活動ではなく連邦職員と財産の保護を任務とすると説明した。

北方軍は「タイトル10の部隊は暴行や他者への危害防止、連邦職員の職務遂行への妨害阻止など、特定の状況下で個人を一時的に拘束できる」と指摘した。

国土安全保障省のマクラフリン報道官は声明で、「暴徒が税関・移民捜査局(ICE)の法執行官を攻撃した場合、軍関係者は法執行当局が逮捕するまで一時的に暴徒を拘束する権限を持つ」との見解を示した。

海兵隊と州兵部隊の統合司令官を務めるシャーマン陸軍少佐は記者団に対し、海兵隊はライフルに実弾を装填しないが、実弾自体は携行すると述べた。

編集部よりお知らせ
ニューズウィーク日本版「SDGsアワード2025」
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

伊GDP、第2四半期は前期比-0.1% 予想外のマ

ビジネス

ユーロ圏GDP、第2四半期速報は前期比+0.1% 

ワールド

カムチャツカ沖で巨大地震、M8.8で1952年以来

ワールド

中国政治局会議、経済支援へ 無秩序な競争取り締まり
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い」国はどこ?
  • 3
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突っ込むウクライナ無人機の「正確無比」な攻撃シーン
  • 4
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 5
    M8.8の巨大地震、カムチャツカ沖で発生...1952年以来…
  • 6
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    タイ・カンボジア国境紛争の根本原因...そもそもの発…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「出生率が高い国」はどこ?
  • 10
    グランドキャニオンを焼いた山火事...待望の大雨のあ…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 6
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 7
    中国企業が米水源地そばの土地を取得...飲料水と国家…
  • 8
    レタスの葉に「密集した無数の球体」が...「いつもの…
  • 9
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 10
    タイ・カンボジア国境で続く衝突、両国の「軍事力の…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中