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ウクライナ戦争

ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドローン攻撃」、逃げ惑う従業員たち...映像公開

Ukraine Strikes Drone Factory 655 Miles Into Russia

2025年4月26日(土)20時33分
イザベル・バンブルーゲン
ロシアのドローン工場をウクライナ軍が攻撃

写真はエラブガの工場が過去に攻撃を受けた時のものとされる映像より(映像は記事内リンクから) @Bricktop_NAFO/X

<国境から1000キロ以上離れたドローン工場が攻撃を受けたが、ロシア側は「迎撃成功」をアピール。ウクライナはさらなる飛行距離を誇るドローンの投入も予定している>

ウクライナとの国境から約1050キロ離れたロシア西部の工場が、ウクライナ軍による攻撃を受けた。ウクライナは攻撃が成功したと発表し、SNSでは攻撃による損害を示すものだとする映像が拡散されているが、一方のロシア側は防空システムがドローンの迎撃に成功する瞬間の映像を公開した。

■【動画】ロシア国内でドローンが「軍事施設に突撃」映像が拡散...ロシア側は「迎撃の瞬間」映像公開で対抗

ロシアが2022年にウクライナ侵攻を開始して以来、ウクライナはドローンによる反撃を続けており、一部はロシア領内にまで達している。これらの攻撃は主に、弾薬庫、武器庫、兵站拠点などの軍事インフラを狙ったものだ。ロシアは、ウクライナがドローンを使ったテロ攻撃を行おうとしていると非難している。

今回、4月23日に標的となった工場は、ロシア軍の戦闘ドローンを製造している施設だとされている。ウクライナ軍参謀本部は、ロシアのタタールスタン共和国のエラブガにあるドローン工場に対する攻撃が成功したと明らかにした。

参謀本部によると、無人システム部隊が攻撃したこの工場では、イランで設計されたシャヘドの組み立てや、国産のゲランの製造など、日に約300の戦闘ドローンを製造している。ゲランは、低い振動音が特徴的で、標的に到達すると搭載された弾頭が粉砕・爆発する設計となっている。

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