最新記事
カフェ

韓国スターバックス、日本を抜いて世界3位に浮上 「非武装地帯スタバ」「会長宅スタバ」など個性化路線で躍進

2025年2月26日(水)20時00分
佐々木和義
「会長宅スタバ」と呼ばれる韓国のスターバックス奨忠ラウンジR店

「会長宅スタバ」と呼ばれる韓国のスターバックス奨忠ラウンジR店(筆者撮影)

<米中国に次ぐ世界第3位の店舗数へ成長した韓国スターバックス。ロッテとの立地争奪戦や米本社撤退の危機を乗り越え、飽和状態のカフェ市場を生き抜いた戦略とは>

韓国国内のスターバックスの店舗数が日本を抜いて世界3位に浮上した。2024年末時点の店舗数は米国が1万7049店で最も多く、次いで中国の7685店、韓国が2009店で続き、前年まで3位だった日本は1991店で4位となった。


【動画】検問チェックが必要な非武装地帯スタバ

韓国のコーヒー専門店は2022年時点で10万729店もあり、既に飽和状態と言われた16年の5万1551店から6年間で倍になった。韓国のカフェ文化を先導したスターバックスは駅前や繁華街に集中しており、友人同士が駅近くのスターバックスで待ち合わせる際、ごく近くに複数店があるため、互いに別店舗をぐるぐる探し回るといった笑い話も珍しくない。

韓国のスターバックス1号店は日本より3年遅い1999年に開店した。この時点では米スターバックス社と韓国小売最大手のイーマートが50%ずつ出資した合弁だった。

ちなみにイーマートは韓国最大の小売グループ「新世界グループ」のスーパー部門で、新世界グループは、1930年にソウル(当時の京城)に誕生した三越京城店を源流として発展した。1963年にサムスングループに買収された際に新世界百貨店と名称を変更、1993年には量販事業部を設置して大型スーパー「イーマート」1号店をソウル市北東部の道峰区(トボンく)にオープンしている。

SDGs
使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが「竹建築」の可能性に挑む理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

NATO事務総長、国防費拡大に新提案 トランプ氏要

ワールド

ウクライナ議会、8日に鉱物資源協定批准の採決と議員

ワールド

カナダ首相、トランプ氏と6日会談 ワシントンで

ビジネス

FRB利下げ再開は7月、堅調な雇用統計受け市場予測
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 2
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 3
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 4
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 5
    目を「飛ばす特技」でギネス世界記録に...ウルグアイ…
  • 6
    宇宙からしか見えない日食、NASAの観測衛星が撮影に…
  • 7
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 8
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
  • 9
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 10
    金を爆買いする中国のアメリカ離れ
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 5
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 8
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
  • 9
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 10
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中